───処置室
「いいよ、蒼。俺が見とく」
島内さんの側にいた俺に『季蛍さんとこ行ってやれ』と芙羽に背中を押されて奥へ。
そこには高島の手を握って断固拒否する季蛍が。
そんな季蛍の白い肌からは、絶え間なく流れる血。
よくこんな状態で断固拒否ができるものだ。
手袋をはめた俺はガーゼで傷口を押さえた。
と同時に、季蛍の体がビクリと反応する。
「痛ッ!!」
「動くな」
「痛い、ねぇ、超痛いんだけど!!痛いってば!!」
「……何回も言わなくてもわかってる」
「痛い、痛い痛い!!」
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