「……季蛍?」 「ん?何?」 「こっち向いて」 「………」 「……俺の目、見て」 「……ちょっと今忙しい」 そしたら、蒼が机の資料を全部取り上げる。 「あッあぁ……」 「…なんでそんなに顔赤いわけ?」 「…ん、何でかな」 苦笑いした私に蒼の手が伸びてくる。 それを避けて蒼から遠ざかる。 「こら。」 「やだぁ~」 「逃げるな。」