「陽、行くよ」 陽の手を取り、蒼と季蛍さんを待つ。 蒼は季蛍さんの目の前にしゃがんで、季蛍さんの顔色を伺う。 「……大丈夫。」 季蛍さんの消えそうな微かな声を聞いた蒼が、季蛍さんの手を引いて立たせる。 蒼と季蛍さんが、俺らのちょっと前を歩き、俺らはその後ろで陽の手を握る。 蒼が季蛍さんの手を取り、顔を覗き混んでいる。 蒼が季蛍さんに何を言っているようだけど、聞こえない。 季蛍さんが首を振って、蒼から離れようとするけど蒼が季蛍さんの肩に手を回して引き寄せる。