「ッコホコホ、コホ」 「…ママ怖いねー」 「ほんちょだよ(ホントだよ)。 もー、夏喉なんか痛くないもん」 ………大人ぶったこと言ってますけどね、夏来さんよ。 咳酷いな、なんか。 腕の中の夏来の呼吸を感じながら顔を覗き混んでみる。 「…ッコホ」 「ねー、夏?ちょっとだけ口開けて」 「……ぱぁぱも?」 「いいから。ほんとちょっとだけ」