「夏。わかった、アイスね?



じゃあ口開けて?」








「アイスが先ぃいいいい!!」








…食べ物の恨みは恐ろしい。








季蛍と夏来の微笑ましいやり取りを聞きながら、俺はパソコンに見入る。








「夏来!ほら、喉見せて!



何日咳してると思ってるの。」








夏来にそんなこと言っても無駄だと思うけど…








「アイスー、アイス日ー」








「…………」








もう苦笑いな季蛍。









プシュー……と謎の音がキッチンから聞こえて、








「季蛍ー、鍋」








と言えば









「ああっ」





と声を上げて夏来を俺の膝上に置いてキッチンへ向かう季蛍。