高島が電話をかけてくるのにも無理はない。
行くと言っていた予定より40分以上も過ぎているから。
「季蛍が全力拒否してて」
「そうみたいですね。…季蛍の泣き声聞こえるんで」
「ごめんね、待たせて。
今駐車場なんだけどさ。病院の。
もうぜんっぜんだめで。」
「……そうですか」
「とりあえず降ろし連れてくね…。いつになるかわかんないや、これじゃあ」
「僕も今行きますよ、そこに」
「……仕事は平気?」
「あ、今季蛍待ちだったとこなんで。」
「だよな。ごめん」
「いえ。じゃあ今行きますね」
「うん」
電話を切ってもう一度季蛍の腕を引く。
けど首を振って拒否。
……主治医の言うことの方が聞いたりして。


