「辛いのに病院行かないのはおかしいって言ってんの。 ……病院に行かないで高島に怒られるのは俺なんだからな」 「いいもん………」 「きーほ。………ほら、行くよ」 ベッドのシーツを掴む季蛍だけど、お構いなしに抱える。 全身の力を抜いてダラーンとしている季蛍がまたベッドに戻ろうと腕を伸ばす。 「着替えるところまで終わってんの。あとは病院行くだけ。」 「病院行かない!!」 「いい加減にしなよ」 「………ヒッグ」