「……じゃあさ。逆に聞くけどなんで?なんで薬欲しいわけ?」 資料を机に置いた蒼が私を見つめて言う。 「……少しだけ喉が痛いから」 「……で、解熱剤?」 「…………」 「…」 「わかった。もういらない……」 ナースステーションを出て、医局へ向かった。