私に視線を向けて、また資料に視線を戻す蒼。 「ねー無視しないでよ」 「………」 資料を見つめる蒼の白衣を摘まんで引っ張って、 「ねーえ、薬ちょうだい?」 「なんで」 私を若干睨みつけて蒼が言う。 「………欲しいから」 「どうして欲しいのかを聞いてんの。」