「……ん」 ベッドに座っていた俺の白衣を掴んで引っ張る果織ちゃん。 「……痛い?」 「…ちょっとだけ」 結局、果織ちゃんが眠ることができたのは、 “痛みが治まってようやく眠れた” のではなくて、 “痛みで泣き疲れて眠れた” だった。