透明ニンゲンと秘密のレンアイ




~直流Sibe~



 風呂から出て部屋に戻ると、なんか知らんが幼女もどき改め若桜ちゃんが悟りを開きかけていた。


 あんな妖艶な体つきのヤツが幼女なワケない。



 てか、こっからの眺めは絶景だな。丁度若桜ちゃんの胸が乳首ギリギリまで見える。


 なぜなら若桜ちゃんが座ってて、オレが立ってて上から見下ろしているからだ。


 あんま見てるとその内バレそうだな。止めとこう。でもたたでは引かないけどな。



「若桜ちゃーん」


「ん?」



 首を傾げる若桜ちゃん。ああくそ、可愛い。


 オレはそんな若桜ちゃんに、少しエロい視線で言った。



「警戒ってモンをちゃんとしないと、その内襲うけど?」


「ふぁっ!? な、何言ってのよバカ!」



 若桜ちゃんは顔を真っ赤にして、襟を上に引っ張り上げ、服の裾も下に引っ張った。


 服が真ん中で千切れそうなんですけど。一応それオレのだぞ?



 まあでも若桜ちゃんが予想通りの反応をしたから良しとしよう。



 若桜ちゃんは下を向いてもじもじしていた。



 多分今、顔真っ赤なんだろうなぁ。


 ヤベェ、見てからかいたい。



 オレは不適な笑みを浮かべると、後ろを向いてる若桜ちゃんにゆっくり近づいた。



 どうせ呼んでも振り向いてくんないだろうから、不意打ちで行こう。



 若桜ちゃんに近づく。全然バレてない。ホント鈍感なヤツだなぁ。


 オレは若干呆れながら若桜ちゃんの肩をトントンと叩いた。条件反射で振り返った若桜ちゃんの頬にスタンバるオレの人差し指。



――ぷにっ



 予想通り、オレの人差し指が若桜ちゃんの頬を突いた。



「ちょっ・・・・・・! バッカじゃないの!?」



 若桜ちゃんは顔を真っ赤にして言った。



 ヤベェおもしれぇ。


 あと、可愛いんだけど。



「あー・・・・・・ホント若桜ちゃんって学習能力ねぇよなぁ」


「何よそれ」



 オレの言葉に、若桜ちゃんがムッとする。