透明ニンゲンと秘密のレンアイ



 私が無心になりすぎて悟りを開きかけた頃、髪が濡れてエロさが増したヘンタイが戻ってきた。首にタオルをかけている。



「若桜ちゃ・・・・・・って、どうしたの」


「・・・・・・えっ? あっ、ああ、もうあがったの?」


「ああ。そうだけど、なんか悟りでも開いてたの?」


「開きかけてました」


「なんだソレ」



 ヘンタイが呆れ顔で私を見てきた。



 む。心外だぞその視線。