透明ニンゲンと秘密のレンアイ



 これ・・・・・・勝手に開けちゃっていいかなぁ?


 私が少し迷ってるうちにヘンタイが階段をのぼりきり、私の後ろに立った。



「なに、若桜ちゃん開けないの~?」


「えっ?」



 言いながら、ヘンタイが私の後ろから手を回してドアノブを掴んだ。


 つまり私は今、後ろから抱かれてるような体制になっている。



 ・・・・・・って



「ああああっ! 私が開けるよぉ!」



 私は自分でも引くくらい不自然な態度でヘンタイの手を払いのけ、自分でドアを開けた。



「急にどうしたし」


「う、うるさいっ」



 呆れ顔で言うヘンタイを黙らせて、部屋に入る。



「んじゃあ若桜ちゃん、そこら辺テキトーに座ってくつろいでて~」


「えっ? あ、ああ、うん」



 ヘンタイの言葉にドキマギしながら応え、言う通りにテキトーにそこら辺に座った。



「じゃ、オレが風呂から出るまで待っててね」


「う、うん」



 私がまだ若干ドキマギしながら応えると、ヘンタイは着替えを持って部屋を出だ。





 うん、私は何をしてればいいんだろう。



 いや、待つよ? このまま。でもさ、このままヘンタイが風呂出るまでいていいのかなってゆーか、ここ人ん家だしただの雨宿りなのにこんなにお世話になっていいのかなってゆーか落ち着きません。



 とりあえず、じっとしてればいいのかな・・・・・・?


 うん。ここは下手に動かずにじっとしてた方が迷惑かかんないし。多分。





 にしても・・・・・・片づいた部屋だなぁ。


 私の部屋なんか机の上で、教科書による疑似雪崩が起きてるっていうのに。


 部屋は黒と白を基調とした、落ち着いた感じで、勉強机とベッド、本棚とタンスと真ん中にちゃぶ台みたいな四角い机があるくらいだ。四角い机の下はカーペットが敷いてある。


 因みに私はその四角い机に向かって座っている。


 何かもう、色々ありすぎて疲れたな。



 よし、無心になろう。