*** 太陽にじりじりと照り付けられる中、自転車を全力で漕いだせいでシャツが背中にくっついている。 腕も上げられない。きっと脇の汗がすごい。 ロッカールームに入りながら、風でめちゃくちゃになった髪を撫で付ける。 アルバイトは好き。接客は楽しいし、お客様に腹が立つことがあっても、お客様に喜ばせてもらっていることもある。 「おはようございまーす、お疲れ様です。」 「宮ちゃん!今日は何時まで?」