うたかたのおと。


"分かった!じゃあ7時半に集合ね!"


なにこれ強引。

歩美のはしゃいでいる姿を想像して、少し頬が緩んだ。
気だるげな自分の顔が暗くなったスマホに映る。


「ど、っこいしょっと…!」


起き上がると同時にベッドの上から、昨晩読んでいた本たちがどさどさっと落ちた。


時計を見ると、13時50分。


「2時半からバイトっ…!!」