【短】嫌い。







その嬉しげな、小さな声がくすぐったく耳に響く。



あぁ、もう、本当に。



ドキドキと、小さく心臓が跳ねる。



小さく心臓が音を立てる度に、体が熱くなっていく。



こんな些細な事で。



こんな何気ない事で。



あたしの胸は、こんなに高鳴るなんて事を、



きっとあなたは知らない。




「李夜、顔、赤い」



そう言って鈴は、さっきとは違う、妖艶な笑みであたしの顔を覗き込む。



大きな目が、あたしを捕える。