そのとき、鈴の顔がグッと近づいたかと思うと、 右耳の耳元で、カリッという小さい音が響いた。 「ちょっと……ピアス噛まないで」 そう言って少し身をよじろうとすると、鈴の手が優しくあたしの首筋に触れた。 そしてそのまま、ゆっくりと冷たい鈴の指が首筋をなぞる。 「ちょっ……鈴っ」 あたしはくすぐったくて、ギュッと身を縮こませる。 すると、耳元で小さな笑い声が聞こえた。 「やっと、名前呼んだ」 そう言って鈴は、少し嬉しそうに笑う。