「別に、赤くなんて……」 そう顔を逸らして言おうとしたら、鈴に言葉を遮られた。 冷たいモノが、優しく口元に触れる。 「……ほら、やっぱり真っ赤だ」 「……っ」 こんな、こんなことで。 涙が溢れそうになるなんて。 鈴に触れられる度に、胸にあたりにモヤモヤしたものが広がる。 あたしは、そのモヤモヤをどう処理すればいいのか分からない。 いくらその方法を探したって、見つからない。