アバター

「ほんとかー!」

≪車に戻ってください。すぐ迎えにゆきます≫

「無理だ。お前も気を付けろ。今度は学生じゃなく。サイバー室がターゲットにされた」

≪分かってます。警視庁から刑事十人応援が来ました≫

「行方が分からない刑事はいないのか」

≪二人、帰ってきません。携帯も不通です≫

「やられたな。お前も携帯を使うなよ。それが相手の武器だ!サイバー刑事一人に二人の機動隊員をつけろ。すべて殺されたら相手の好きに日本のネット網を操られる。長官に全警官に携帯を使うなと、すべて無線に切り替えろと言え!また連絡する」

≪了解。今から長官に進言します≫

石井は道路沿いに出た。タクシーを選んでいる。目当てのタクシーがなかなか来ない。車上のアンドンに個人と書かれたタクシーが来た。手を上げた。タクシーが停車する。