アバター

「いえ、由香さんのお母さんが、由香さんが、携帯サイトのアバサイトを頻繁に見ていたと言っていました。それと捜査官が携帯電話会社に行っていますので、何かわかります」

「そうですか」

「由香さんの警備を増やします」

「それは、賢明な措置です」

「今から、私はアバサイトの本社に行きます。また協力をお願いします」

「これぐらいでよければ」

「ありがとう御座います」

石井は、部屋を出た。一筋の光明が見えてきた。自分が頑張らねば、この犯罪はエスカレートする。相手は怪物だ。石井の両肩に、ドシッと重荷がのしかかる。