アバター

「ずーと、思い出していまして、一つ思い出したことがあります」

「何です」

石井、桜田、小林の顔色が変わった。

「由香が友達と話していた時、よく耳にした言葉がありました。たしか、携帯を手にしてアバ……何とかと言っていた様な気がします。小説もその番組から見ていたようです」

石井の顔色がまた、変わった。

「それは、アバサイトです。若者の間で広がっている。日本最大の携帯サイトです。ゲーム、小説、音楽などを無料で配信しています。由香さんは、そこの携帯小説を読んでいたのです」