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新宿駅前の、オフィスビルに着いた。警察車両、野次馬でその周辺は騒然としている。

石井たちは現場である二階の事務所に上がった。

また、おぞましい光景を真のあたりにする。

加害者であろう二十歳前後のOLは、ナイフを握り、自分で頚動脈を切ったのか首がぱっくりと切れている。全身の血が噴出して、近づけないくらいに血が床にべっとりと流れ出ている。

被害者の男は、ナイフで全身を切り刻まれている。便が流れ出て、事務所に異臭が充満している。

「主任、すみません!」

小林が、口を押さえて、トイレを探している。

それを見た鑑識官が、指でトイレの方向を指差した。

小林は我慢できず、オェッと手の中に吐いた。両手に嘔吐物を抱え小林が駆け出した。

「何やってるんだ!しょうがねーの」 
石井が、顔をしかめる。