軽くあしらわれた石井は小林の横に戻った。

「美人でしたでしょう？」

「ああ」と軽く流した。

石井は、由香の病室を軽くノックをした。

母親が、顔を覗かせた。

「携帯は、ありました。今内部データーを調査中です。必ず何かが分かると思います」

「そうですか、由香から怒られないかね。勝手に見せたりして」

「絶対に、内容は公表しませんので」

「頼みます」

「精神科の先生が由香さんを診察したと言ってましたが？」

「そうです。由香を知っている精神科の先生に、私が『娘を助けてー。お願いします』電話したら、すぐに駆けつけてくれました」

「で、何か言ってましたか？」