半開きのドアを特殊警棒で押す。中は照明が点いたままだ、ゆっくりと中に入る。異様な空気が漂う。
ベッドの布団が乱れているだけで、おかしな所は見当たらない。ジュータンの床に、由香の物らしい携帯電話が無造作に置かれている。安全の確保のため、ベランダのサッシをゆっくりと開ける。
石井は恐る恐るベランダに出る。ベランダの手摺から、下を覗く、高さで足がすくむ。
その時、部屋の中の携帯から着信音楽が流れる。
石井は驚き、部屋の方を振り返る。体中から汗がどっと出る。
由香の携帯が点滅して、すぐに消えた。
メールの着信だ。
石井は部屋に戻り、ビニール袋を取り出す。
中渕が絶対、携帯に触るなと言っていたが、今のメールの着信が気になる。犯罪者からのメールかもしれない。
薄気味悪い携帯を見据えて「どうする?」とつぶやく。
「フー」
石井は大きく息を吸い込む。
少し考え「やめた」と言って、特殊警棒で携帯電話のストラップを持ち上げ、携帯をビニール袋に入れた。
石井は戸締りをして、足早に白鳥家を後にした。
車に乗り中渕に「携帯電話を確保、病院によって1時間で帰る」と電話した。
ベッドの布団が乱れているだけで、おかしな所は見当たらない。ジュータンの床に、由香の物らしい携帯電話が無造作に置かれている。安全の確保のため、ベランダのサッシをゆっくりと開ける。
石井は恐る恐るベランダに出る。ベランダの手摺から、下を覗く、高さで足がすくむ。
その時、部屋の中の携帯から着信音楽が流れる。
石井は驚き、部屋の方を振り返る。体中から汗がどっと出る。
由香の携帯が点滅して、すぐに消えた。
メールの着信だ。
石井は部屋に戻り、ビニール袋を取り出す。
中渕が絶対、携帯に触るなと言っていたが、今のメールの着信が気になる。犯罪者からのメールかもしれない。
薄気味悪い携帯を見据えて「どうする?」とつぶやく。
「フー」
石井は大きく息を吸い込む。
少し考え「やめた」と言って、特殊警棒で携帯電話のストラップを持ち上げ、携帯をビニール袋に入れた。
石井は戸締りをして、足早に白鳥家を後にした。
車に乗り中渕に「携帯電話を確保、病院によって1時間で帰る」と電話した。

