アバター

通路を歩いている警官が銃を持っている二人を見て立ち止まった。警察庁の中は銃を持った機動隊員が行き来している。見ているだけだ。

二人は注意深くサイバー対策室のドアの前に近づく。渋谷がドアを少し開け。中の様子を見た。

刑事達が慌ただしくキーボードを叩いている。先程と変わりがない。

「異常なし。中に入るぞ」

二人は中に入った。誰も二人に気付かない。渋谷は、中渕を探したがいない。坂野もいない。

「会議室に戻る」

二人は銃を下ろしたまま会議室に戻った。

渋谷が途中、作業室の扉が少し開いているのに気付いた。

「お前はドアの前にいろ」

渋谷が部屋の中に入った。何も変わりがない。奥の様子を見ようとドアを開けた。

古賀室長、機動隊員3名は喉を切られて死んでいた。
渋谷は流れ出た血を踏み、バランスを崩し血の海の中に転倒した。泳ぐように立ち上がり。会議室に戻った。