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古賀室長も事情聴取をしたいと言っただけで攻撃を受けたわけではない。こっちが一方的に先に攻撃して相手を縛り上げたのだ。
室長が言った「石井を取り調べたい」は的を得ている。何回もアバサイト、携帯電話会社に行き、さらに攻撃をうけ、生き残ったのは疑わしい。中渕よりよっぽど犯人像に近い。
そして今は石井部隊を編成し会議室を占拠している。

「確実な証拠を見つけるため。今、行動をしているのです」

「証拠がない！バカな、そんな事でＳＡＴは動けません」

「隊長。室長は異常な顔つきをしてました。」
渋谷が石井を援護した。

「お前は、顔つきだけで、三人の機動隊員に暴行したのか！」

磯山が石井と小川隊長の間に入る。

「議論しても、仕方ないでしょう。相手の思う壺です。ここを出ることが先決でしょう！」
磯山が激しく怒鳴る。
小川隊長が腕を組んで、考えている。