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「椿刑事にネットフォンに口裏を合わせるように事前に言ってもらいます」

「そうですか、慎重に安全にお願いします」
磯山は不安な顔をした。

「はい。慎重にやります」

さっそく石井はネットフォンで捜査をしている椿に口裏を合わせるように電話し、指令車を降りた坂野刑事の所に行き。メモを渡した。

坂野はメモを読んでる。

「まさか!」
坂野は小さな声を出した。

「お前しかいない」と肩をポンと叩いた。

坂野は軽く頷いた。

坂野は中渕の後ろの席になる。取り押さえるなら絶好な位置だ。

石井は中渕が帰るのを待った。入れ替わりに作業室に入る計画だ。

中渕と室長がサイバー室に戻ってきた。
室長は睡眠不足なのか顔に生気がない。

二人が石井に近寄り、
「石井主任、大丈夫ですか。また襲われて…」
中渕がかん高い声で言う。

「大丈夫だ!」

石井は立ち、作業室に向かう。

「主任、どこに行くのですか?」