アバター

「俺は、磯山医師を保護して、警察庁に帰る。今度こそ、犯人に逆襲をかける。何か変わった事があれば、連絡しろ!」

≪了解≫

石井部隊は、応援のパトカー4台に囲まれて新宿署を出た。
まだ、自衛隊員は捕まってない、どこからか、対戦車砲をかまえて待ち構えているかもしれない。

石井は指令車の中で、液晶画面を見ている。犯人はどこにいる。
斎藤仁美は罠だった。警察庁内部にも内通者がいる。ネットフォンにもいるはずだ。殺人者として洗脳するタイプと、協力者として洗脳する二つのタイプがいる。これを見極めないと混乱する。殺人ロボットとスパイロボットがいるのだ。ターゲットは本当に俺なのか?犯人は警察を見事に大混乱に陥れた。この混乱を機に何かをするのだ。石井の頭の中は、糸が絡み合い大混乱している。
磯山医師が襲われた。犯人は磯山医師を知っているということだ。それも犯罪心理学の権威と言うことも。
この絡み合った糸を磯山医師に解いてもらうしかない。