アバター

たまに二人でカラオケに行き、鮎の歌を独り占めにした。
不思議なのが会計の時に料金をいつも一人分しか取らない。
「まっいいか」
といつも幸せな気分で手を繋いで二人で歌って帰った。


夜、寂しい時は、鮎に「ごめんね」と言って消えてもらい。鮎に紹介してもらった筋肉質のイケメンの木村にアバターを変える。
木村は男らしく「仁美の身に危険が迫ったら、俺は命をかけて仁美を守る」といつも言ってくれる。
仁美も「私の命は貴方のものよ」と応えた。
木村は仁美が風呂に入ると全身を優しく洗ってくれる。夜は手枕で一緒に寝てくれるし、仁美の感じる所も好きな体位も完璧に知っている。今まで経験した事のないHまでもしてくれる。

仁美は理想の女友達と彼氏を手に入れた。


「今週は、私の言うことを聞いて。お願い」
と鮎から頼まれ、秋葉原に来た。