アバター

「お願いします」

「それと、これが、自殺者、加害者、被害者の名簿です。この人たちのデータ、アクセス記録、削除記録の全てを欲しいのですが」

石井が、名簿を手渡す。

「はい、分かりました」

宮本が受け取り、名簿を見ている。

「後は、２名の捜査官がここで調べます。私は、別の場所にゆきます」

「何かあれば、捜査官に言ってください。警察無線を使って私に連絡をください」

社長が首を少しかしげ不思議な顔をした。

「携帯を使っておられないのですか？」

「携帯は、犯人の武器です。今は使えません。社長もお気をつけてください。アバターがおかしな動きを見せたら、すぐに切断してください。犯人が社長の脳に侵入するかもしれませんので」