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「現場をほってはおけません」

「無視しろ。警察庁に行け！」

石井は、警官に抱きかかえながらパトカーの後部座席に乗せられた。

「無線は使うなよ。このまま、警察庁に行け」

「本部に連絡しないといけません」

「命令だ！するな。俺を送ってからしろ。全責任は俺が取る」

石井はキャリヤだ。警察庁は上部機関だ。言うことを聞かなければ大変なことになると、渋々従った。

「警視庁は、どんな具合だ」

「私達は、池袋署の者ですが、警視庁本部は何か起きたのですか？」

警視庁は何も攻撃されていない、ターゲットは警察庁と俺だけなのか。

磯山医師が言っていたように犯人は２名以上だ。それも、少人数だ。広範囲に手が回らないようだ。