アバター

路地を通り表通りに出ようとした時。表通りから4人の若い男が曲がってくる。何かを手に持っている。石井はよく見た。小型のナイフと包丁を手に持っている。
後ろからも足音が聞こえる。3人の男がナイフを手にゆっくりと近づいてくる。
石井は拳銃を抜いた。弾はあと三発ある。逃げ場はない。前の4人を突破して道路に出るしかない。

石井は走った。前の若者は、瞬きをせず、石井に近づいてくる。パン、パン、パン石井は全弾撃つ。若者の二人が致命傷を負って、地面に倒れる。後の二人がナイフを振りかざし石井に襲い掛かる。拳銃を一人の顔面に投げつける。一人が倒れる。石井はジャケットを右腕に巻く。後ろの三人が10メートルまで接近している。前の一人がナイフを振り下ろした。右腕で、ナイフを払う。倒れた男が、石井の右足の甲にナイフを突き立てる。石井はウーと言って痛みを我慢する。その男の顔をかまわず力一杯蹴る。もう一人の男が、ナイフを突き刺してくる。右腕で払ってその男の横を、足を引きずり逃げる。前の角から一人の男が現れバットを石井めがけてブンと振る。とっさに右腕でバットを受ける。右腕がグキと鈍い音を立てる。