アバター

「笑ってない。おかしいね。今笑ってたのにー?」

「笑う顔になってるじゃん」

「これじゃなくて、口を動かして笑うの。コラー笑えよ!」
エリナは携帯に怒鳴る。

「最近、由香のもおかしい。顔が変わってきている。口も動いてるような感じもする」

「見せて」

エリナに由香のアバターを見せた。

「ブサイクー」

「だろ」

「ねー。由香、夜、空いてない?かっこいい子紹介しょっか?今日、カレシーの友達が遊びに来るの。チョットだけ話してみない?」

「どんな感じ?」

「スッキリ系、話おもしろいよ」

「いいよ。行く、何時で何処?」

「八時に駅前のバーガー屋」

「OK」

「メシに行くー?。由香行かない?」

「ハラの調子が悪いから行かないー」

「じゃ夜ね。めかしてこいよー」

エリナは手を振って食堂に行った。