「ねえねえ!パワー頂戴!」

そう言って手を出された。

「え?いいけど…」

おれはそう言って手を差し出す。

「どうしたの?」

「私、明日試験なんだよねー」

俺の左手を両手で包んで一生懸命パワーを吸いとりながら彼女は答える。