その声で呼ばないで







真新しいブレザーにパリッとしたカッターシャツ、胸元には1年生の目印にもなる鮮やかな赤いリボン、脛まである長い紺色のスカート。





その全てが私を包み込み緊張と期待が止まらない、それが今の私だった。






小学校のときからショートパンツかジーパンしか履かなかった私には、このスカートはスースーして落ち着かない。違和感がハンパない。






まだ、スカートが長いだけマシだけれど。