氷湟は美しい笑みを見せた。
「氷魚、私や水王を案じてくれるのね。そうね、万一のことあらば、母のない水王は汪魚殿の跡継ぎとはならない……。でも私は行きます。父様や、汪魚殿と共に戦わねばなりません。それが、父様の娘である私の務め」
氷魚は下がらない。
「されば、私も」
「氷魚」
氷湟は氷魚の腕を取って引き寄せ、そのかいなで包んだ。
「お願い……氷魚は母様を連れてお逃げ」
「姉様」
諭すように、穏やかな声色で言う。氷魚の頬を一筋の涙が伝う。
「血を絶やしてはなりません。あなたには私と同じ、正統なる族長の血が流れているのです」
「私のような……瞳でも?」
「ああ氷魚……その瞳こそ、濃き血の証。その右手の力を使い、どうか母様を守って」
「氷魚、私や水王を案じてくれるのね。そうね、万一のことあらば、母のない水王は汪魚殿の跡継ぎとはならない……。でも私は行きます。父様や、汪魚殿と共に戦わねばなりません。それが、父様の娘である私の務め」
氷魚は下がらない。
「されば、私も」
「氷魚」
氷湟は氷魚の腕を取って引き寄せ、そのかいなで包んだ。
「お願い……氷魚は母様を連れてお逃げ」
「姉様」
諭すように、穏やかな声色で言う。氷魚の頬を一筋の涙が伝う。
「血を絶やしてはなりません。あなたには私と同じ、正統なる族長の血が流れているのです」
「私のような……瞳でも?」
「ああ氷魚……その瞳こそ、濃き血の証。その右手の力を使い、どうか母様を守って」



