色んな雑誌を読み漁り、メイクの勉強をした。

勉強嫌いな私だけど、こうゆうのは熱中できた。

可愛くなりたい。

周りの反応も見る見る変わった。


今だって、街を歩けば声をかけられる。

素顔の私はどこにもいない。


素顔でいても、人には好意を持たれない。

興味すらわかないのだ。

四六時中、可愛くはいれないけど

せめて、外にいる間だけ。


コンビニへ行く時も化粧をするようになった。

バイトのお給料も、全て美容に注ぎ込んだ。


だけど、海斗には不評だった。


可愛くなったのに。


海斗の態度が冷たく感じたのだ。


皆、褒めてくれるのに。