2人とも忙しくて
ゆっくり会う暇もなかった夏のある日
花火大会があったね
花火が大好きな私
その時間だけでいいから見たいって
前日に言ったわがまま
じゃあそれまでに色々終わらせとくよ
そう言ってくれたあなた
いつも優しかった
浴衣なんて着る暇もなくて
はじまる直前に会場について
急いで場所さがして
夜空を見上げた
ずっと手を繋いでくれてた
打ちあがる花火たち
無言で見上げる私たち
ふと彼の方をみた
花火の光で照らされた横顔
私の視線に気づいて私を見て
なに?って優しく微笑んでくれた
大好きな笑顔で
ううん。花火きれいだね
そうだね。
そんな2人の会話
ほんの少しの時間の花火大会
私の幸せ


