道路の向こう側を見つめたままでいると、コンビニの扉が開いた。
そこから出てきたのは、白衣姿の男の人。
「誰だっけ、あの子。」
「えっと、今年から入った子だよ。」
いまいちピンときていない夕ちゃんに、確か学生のアルバイトの子、と付け加えると、さほど興味が無さそうに聞き流した。
するとその二人が道路を渡ってこちらへ向かってくる。
渡る途中でこちらに気付いたらしい伊東くんは、その目を少し見開いた。
「お疲れ様。」
「小山もお疲れ。」
私にはないのか、と不機嫌そうな声が聞こえた。
それに小さく笑うと、彼は夕ちゃんに向かってお疲れ、と声をかけた。
「今からご飯なの?」
「ちょっとみんなで話してたから。」
「ふうん……。」
意外なことに、夕ちゃんと伊東くんは普通に会話をする。
……同期である二人が普通に、というのもおかしな話だけど、元々伊東くんはクールで無口なタイプだ。

