初恋は雪に包まれて



……私、寝ちゃってたんだ!

そうだ、全て思い出した。帰る時に渋滞に巻き込まれたこと、そしてその後すぐに睡魔に襲われたこと。

もう、あんなに寝ないでおこうと誓ったのに、なんてことをしてしまったのだろう。



「爆睡だったな。」

「ほ、本当にごめんなさい……。」

「いや、ここ着いてもなかなか起きないから流石に起こしたんけど。」


ごめんなさい、と再度謝る私に、彼は更に口を開く。


「よだれまで垂らしてな。」

……よだれ!
あぁ、消えてしまいたい……。

そんな思いでパッと口元に手をもっていくと、それは嘘だけど、と意地悪そうに彼は言った。


あぁ良かったと思い、いやそれでもダメなんだよ、と自分にツッコミを入れる。


あの広いショッピングモールを歩き回った後に長い渋滞を抜けるのは、彼にとってかなりの疲労となっただろう。

なのに、私は呑気にその隣で寝ていたなんて。その事実にまた申し訳なさがこみ上げる。