初恋は雪に包まれて



つい出てしまう欠伸を隠す。だけどその努力は虚しく、彼には気付かれてしまったようだ。


「眠いか。」

「あっ、ううん、大丈夫。ごめんね。」

午後七時すぎ。私たちは車内にいた。


ペットショップを出たあと、お互いに欲しいものを探しあってぶらぶらと歩いた。

そこで私は新しい手袋を、彼はマフラーを購入した。

お互いに似合うものを選びあう、というのはなかなか恥ずかしいもので、それに加え店員さんに"彼氏さん""彼女さん"と呼ばれる始末で、恥ずかしさは更に増したのだった。


その後も特に目当てはなく買い物を楽しんで、そろそろお腹が空いてきたという話題になった。


ご飯をどうしようか、と話し合った結果、どうせなら少しお酒を飲みたいよね、ということになり。

しかし車があるという壁にぶつかった。


そして出された結論は、彼の家に一旦戻り車を置いてまた出掛けようというものだった。