「可愛いね。」
「動物好きなんだ?」
「ふふ、うん、大好き。」
小さな頃から、動物が大好きだった。
実家ではお父さんがアレルギーを持っているため飼うことは出来なかったが、その代わり小学校では飼育委員に立候補した。
学校の隅で飼われていたうさぎを世話する飼育委員は、委員活動に立候補出来る四年生から卒業するまでの三年間所属した。
「伊東くんは好き?動物。」
「ん、実家も犬飼ってたしな。」
なんと羨ましい。
何を飼っていたのかと聞くと、ミニチュアダックスフントだと教えてくれた。
「いいなぁ、ダックス。可愛いよね。」
「やんちゃだったけどな。」
やんちゃなダックスフント。
そんな小さなわんちゃんを、彼はこの大きな体で可愛がっていたのだろうか。
ふと想像する。なんだかアンバランスで、少しだけ面白い。けどきっと彼にその事を伝えたら怒られちゃうだろうから、このことは秘密だ。

