彼とバスケと私






「えーと、俺のこと知らないよね?
俺は4組の杉田春馬(スギタ ハルマ)です!」



私が誰だかわかっていないことに気付いたのか、そう名乗ってくれた杉田くん。



杉田くんは4組ということは、隣のクラスだ。



でも私、杉田くんと話したこともないはずなのに……なんで私を知っているのだろう…?




「俺ね、笹野さんと仲良くなりたくて呼んだんだ!」



「私と、仲良く?」



「そう!」



なんで私と仲良くなりたいの?


意味わかんない。知り合いって訳でもないのに……。



まぁ、仲良くなりたいって言ってくれるのは正直嬉しいんだけど。


でも、なんにも知らない相手に急に仲良くなりたいなんて言われたら戸惑う。




「笹野さんと友達になりたいんだ。無理かな?」



「………別にいいけど…」



悪い人では無さそうだし。


「やった!ありがと!

あ、もう授業始まるや…。またくる!」



「あ、うん。じゃあね」



杉田くんと別れて佐江の元に戻る。