彼とバスケと私







翌日。



「美由!おはよ!」



私の肩をポンッと叩きながらそう話し掛けてきたのは凄い上機嫌な翔樹。




「おはよう。
どうしたの?凄いご機嫌じゃん」




「そりゃー、美由が俺のシュート見てくれるって言ったから。
シュート率上がるぞ!」


いぇーい!とでも言いそうなテンションの翔樹。


私が見たからといって、そんな上がるもんでもないと思うんだけどね。



「それで昨日急に『俺シュート率上がる!』
ってLINEしてきた訳ね」



「あ、拓!おはよー」


急にひょこっと出てきた拓。
そして普通に挨拶してる翔樹。


少しもびっくりしてないし。


私だいぶびっくりしたんだけどー!


てかさ…



「なにそのLINE」



「いや、昨日急に翔樹からLINEきて、見たらその内容でさ。
理由聞いても『嬉しいわー』とかしか返ってこなかった訳よ」




あぁ、なんとなく翔樹ならありそうだね。



バスケの事になると真っ直ぐだからねー。




バスケバカって、翔樹のためにあるような言葉でしょってぐらい。