「また赤くなってやんのー!」
と頬をつつきながら言われる。
「な!し、しょうがないでしょー!
てか近い!本当に近い!」
肩に手をまわして引き寄せられてるから、
必然的に密着してしまう訳で……。
こんな状態に慣れていない私は、もうどうしていいのかわからない。
「はーい、翔樹。そろそろ離れないと美由が死んじゃう」
渚先輩がそう言ってくれたので、私はありがとうという意味を込めて渚先輩を見つめる。
すると視線に気付いたのか、私を見てニコッと笑ってくれた。
「はーい」
と少し唇を尖らせながらも翔樹は離してくれた。
はぁー。恥ずかしかった…!
頬に手を当ててみると、やっぱりまだ熱くて。
早く熱ひけー!!!

