彼とバスケと私





「なんだよー。俺だけ仲間ハズレかよー」


拗ねてる翔樹が可愛いと思えてくる。



「翔樹って幼いね」


翔樹には聞こえないように拓に言う。


「あー、翔樹はちっさい頃から変わらないからなー」


「え、2人ってそんなに付き合い長いの?」


「俺と翔樹は家も近くて幼馴染みなんだ」



2人を見て、元から友達だったんだなぁとは思っていたけれど、そんなに長いとは思わなかった。


「ねぇねぇ、まだ俺を仲間ハズレにするんですか?」


あぁ、翔樹がここにいること忘れてた。



「ごめんごめん!それより、早く体育館行きたいんじゃないの?」


そう言うと、翔樹の目がまた輝き出す。



本当にバスケが好きなんだなー。