彼とバスケと私





それから順調に時間は進み、待ちに待った放課後。



急いで鞄に教科書などをつめていた。


「美由、早く行くぞ!」


そう、いかにも楽しみです!ワクワクしてます!っていう笑顔をしている翔樹が私の席に来た。

その横には呆れたような笑顔の拓。



「え……?あ、うん!」


急いで鞄を持ち歩き出す。

正直、一緒に行くと思ってなかった私はびっくりしたけれど、
「早く早く!」
そう幼い笑顔で急かす翔樹を見てすぐに吹き出した。



それは拓も同じようで。


「なんだよ、2人して!なんでそんな笑ってんの!?」



「だ、だって翔樹が~」



「ねぇ?」と拓に振ると「うん」と当たり前のように返ってくる同意。