暫く時間が経って、体を離すと翔樹が口を開いた。



「もしかしてさ、その病気って今もなのか…?」





「………実はね。
でも、命に別状はないようなのだし、体調崩しやすかったりはするけど中学の時より全然ましだよ」




大丈夫だよ、と言うように微笑みながら言う。





「症状でたなら遠慮なく言えよ。
無理だけはしないでくれ……」




また私を抱きしめてそう言う翔樹の声は、凄く不安そうで心配そうだった。




「うん……ありがとう」



そう言って、軽く翔樹を抱きしめ返した。