彼とバスケと私







「なぁ、マネージャーだけで盛り上がるなよ。
美由と話したいのに話せてない奴らがいっぱいいるんだけど」



そう私達4人の会話に入ってきたキャプテンの和也先輩。


「あぁー、ごめんごめん」




和也先輩と奈実先輩が話している所を見ていると、


ぽんっと肩を叩かれた。


振り返ると、あの人懐っこそうな笑顔をした澤田翔樹くん。


「これからよろしくな!」


「うん。よろしくね、澤田くん」



「澤田くんとかなんかやだ。
翔樹でいいよ。てかそう呼んで!」



相変わらず明るい笑顔。

背は私よりもずっと高いのに、少し幼さが笑顔には残ってる。



「わかった。翔樹ね!」


ニコッと笑顔で答えると、ひょこっと翔樹の後ろから現れたのは相田拓くん。


「俺は拓って呼んでね、美由」


「あ、うん。わかった!」



美由っていきなり呼ばれたから、一瞬びっくりした。

その後も色んな人と話して、その日は帰った。