たったそれだけのことなのに、凄く幸せな気分になれる。 2人隣に並んで歩き出して、思い出したこと。 「ごめんね?遠回りなのに……」 そう。翔樹の家から私の家を通って学校へ行こうと思うと、遠回りになってしまう。 実際に翔樹の家に行ったことはないから詳しくは知らないけれど、前どこら辺なのか教えてもらっていたからそれはわかる。 「気にしなくていいよ。 俺が来たくて来たんだから」 「……ありがとう」 ほんと、優しい。 わざわざ遠回りなんて、普通はしたくない筈なのに…。